2023/10/13 12:30

     

          猫と一緒に暮らす人なら、誰もが気になる猫の病気。
       猫のかかりやすい病気を把握しておくことは、非常に重要なことです。
        今回は、猫がかかりやすい病気を年齢別、人気種別にご紹介します。
猫との暮らしが、より健康で素晴らしいものになるように、どのような対策や治療方法があるか、
             しっかりと把握しておく事が重要です。
     年齢別のかかりやすい病気     
      0歳          
下痢、結膜炎、外耳炎、嘔吐、膀胱炎など
体力が未熟であるため、放置すると重篤化する可能性もあります!
      1~6歳      
膀胱炎、嘔吐、結膜炎、下痢、皮膚炎など
猫は泌尿器系の病気になりやすいと言われてます。白内障も6歳くらいから!
      7〜9歳      
膀胱炎、嘔吐、結膜炎の他、腎臓病や外耳炎
シニア世代手前になると、病気も出やすくなります。
      10〜12歳      
嘔吐、下痢、胃腸炎の他、慢性腎臓病など
10歳以上の猫は、一般的にシニア(老猫)と呼ばれます。
      13歳〜      
嘔吐、膀胱炎の他、腎不全、慢性腎臓病、甲状腺機能亢進症
13歳以上となると、かなり高齢になります。

     人気猫のなりやすい病気     

スコティッシュフォールド
...1位 下痢 2位 外耳炎 3位 結膜炎 4位 猫風邪 5位 嘔吐
アメリカン・ショートヘア
...1位 下痢 2位 心筋症 3位 膀胱炎 4位 皮膚炎 5位 嘔吐
マンチカン
...1位 下痢 2位 膀胱炎 3位 外耳炎 4位 猫風邪 5位 嘔吐
     知っておいてほしい猫の病気     
猫下部尿路疾患
尿路感染症、尿石症、特発性膀胱炎などによる膀胱や尿道の病気全般をさします。猫ではもっともよく知られた病気のひとつです。
(症状)
血尿、頻尿、失禁、決まった場所以外で排尿など。
(治療法)
軽症の場合は注射や内服薬で治療しますが、オスで尿道が詰まった場合(尿道閉塞)下部尿路疾患は、カテーテルという管を使って詰まった尿道を開通させます。
オスの尿道閉塞は治療が遅れると尿毒症に進行して死に至ることもあるので注意が必要です。
重症の場合は陰茎を切除する手術が行われることもあります。
猫上部気道感染症
ウイルス、細菌、クラミジアなどによって起こる呼吸器疾患です。
(症状)
結膜炎による涙目、目ヤニ、まぶたの腫れ、鼻炎による鼻みず、くしゃみ、鼻づまりなど。
(治療法)
主に抗生剤、抗ウイルス薬、インターフェロンなどによる内科療法が行われます。
ワクチン接種でもある程度発症を予防することができます。
猫パルボウイルス感染症
猫伝染性腸炎、猫汎白血球減少症とも呼ばれる猫の代表的な感染症のひとつで、感染すると致死的な急性腸炎が起こります。重症例は発症してから1週間程度で死に至ります。
(症状)
下痢、嘔吐、食欲不振、発熱など。
(治療法)
抗生剤、インターフェロン、点滴などの内科療法が行われます。
子猫のうちから適切な時期にワクチン接種を受けることでほとんど発症が見られなくなっています。
慢性腎臓病
高齢猫のもっとも代表的な病気のひとつです。
(症状)
体重減少、多飲多尿、嘔吐、元気食欲の低下など。
(治療法)
食事療法、降圧剤、吸着剤などの内服、輸液などの内科療法が行われます。
歯肉口内炎
口腔の奥の粘膜に潰瘍や増殖を伴う炎症病変が形成されます。
(症状)
口を気にする、前肢で口を引っ掻く、よだれを垂らす、毛並みが悪くなる、食欲が低下する、痩せてくるなど。
(治療法)
抗生剤、ステロイド剤、免疫抑制剤、インターフェロンなどによる内科療法と抜歯による外科療法があります。
一時的な改善が得られても、しばらくするとほとんどのケースが再発します。