2023/10/27 13:58

人と比べ、犬は生物学的には寒さに強いといわれています。
ただし人にも寒がりなタイプと暑がりなタイプがいるように、犬にも寒さに対する得意・不得意があります。


チワワ、トイプードルやヨークシャーテリア、ミニチュアピンシャー、ウィペット、イタリアングレーハウンド、パグ/フレンチブルドッグ、そして大きなグレート・デーンなど。

温度調整のために大切なアンダーコート(下毛)がなくオーバーコート(上毛)だけなワンコや小型犬を始め、皮下脂肪が少ない犬種は寒さに弱いとされています。
フワフワモコモコの毛であっても、毛質が寒さに対応していないこともあるので、見た目による判断はしないようにしましょう。
パピーやシニアはもちろん、病気などで体力が落ちている子も寒さに弱いです。

体温の低下は免疫力を下げてしまうと言われており、免疫力の低下は様々な病気に関わってきますので、できるだけ体温を低下させないように人がコントロールしてあげる必要があります。



犬種や個体差はありますが、犬は5度以下くらいで寒いと感じるようです。
犬種や地域にもよりますが、室温は20度前後が犬にとって理想的な温度であるといわれています。

体温を維持するのは筋肉です。
人と同じように筋肉を震わせて熱を生みます。
寒いからといってお散歩に出ないのではなく、できるだけ運動をして筋力を維持してあげることが大切です。

お腹の部分は筋肉があまりついていないので、内臓が冷えてしまいます。
特にシニアはお腹を保温するために、腹巻や洋服を着せることがおススメ!
保温効果の高い洋服を着せることで犬も「洋服は暖を与えてくれるもの」と学びます。

エアコンで結構暖かいから大丈夫!と思っていても、実は床は結構冷えていたりします。
特にフローリングの床は暖まりにくい場合があります。
ですので愛犬のベッドはボアなどのあるタイプにしてあげると安心です。 
就寝用のベッド以外にも、屋内に数カ所愛犬が休憩できそうな居場所を作ってあげるとより一層居心地が良くなりますよ!
こたつやホットカーペットは低温やけどを引き起こす恐れがあるため、要注意です。 

犬は犬種や被毛のタイプによって寒さに強いか弱いかの差があります。

寒くなると犬の体は血流を増やして体を温め、寒さに対抗しようとします。
これはとってもエネルギーを使うこと。
だから「冬痩せ」といって、冬に体重が減るワンちゃんが多いのです。

コタツやヒーター、湯たんぽなどは気づかないうちに犬が低温やけどをしてしまうこともあります。
人間が「少し暑いな」と思うときには、犬は暑過ぎると感じている場合もあります。
お留守番や就寝時など、人が見ていられない状況では何が起こるかわかりません。

健康な犬なら問題ないですが寒がりな愛犬やパピー、シニア、病気があるなどの体力のない愛犬は対策をした方が良いでしょう。