2023/11/17 15:19
猫が鳴くのは、「甘え」「怯え」「興奮」の3つの理由が考えられます。
高い声や低い声、長く鳴いたり短くないたりといった特徴的な鳴き方に状況やしぐさを併せて、
愛猫が何を伝えたいのかを理解してあげましょう。
要求の鳴き声
猫が人に対して鳴くときは、ほとんどがリクエストです。
「ニャーーーン」と高い声で長く鳴くのは、エサが欲しいときや、
甘えたいとき、かまってほしいとき。
甘えたい気持ちが強いほど声は高く、要求が強いほど声は大きく、長くなると考えられています。
また、メスよりオスの方がよく鳴くともいわれています。
怒りの鳴き声
「アオーン」と低い声で鳴くときは、不安を感じている可能性があります。
「シャー」「フー」「ウー」といった低いうなり声は、相手を警戒や威嚇をして、
相手との距離を取ろうとします。
低く、大きな声で繰り返し「ウニャー」、「ミャーオ」、「ミャー」などと鳴くのは、
不満や不機嫌のサインです。
このような状態のときに、ネコちゃんを刺激すると痛い目を見るので、
機嫌が直るまではそっとしておきましょう。
あいさつの鳴き声
猫のあいさつは、しっぽを立てたり鼻をくっ付けるなど、基本的にはボディランゲージです。
それが人や猫といっしょに生活するようになり、限られたスペースでうまくやっていくために、
鳴き声であいさつをするようになりました。
「ニャニャッ」という短い鳴き声は、親しみを感じている相手に使われます。
朝の時間帯に鳴いているときは、おはようと表現しているようです。
発情の鳴き声
性的に成熟した猫は、春や秋などの発情シーズンになると、
交尾の相手を求めて独特な声で鳴くようになります。
オスは太めで低く、メスは高めと声に違いがあります。
大きめの声で「ナーーーオ」という独特な鳴き声は発情期の時に多く聞かれます。
興奮の鳴き声
大きな音が聞こえたり、普段とは違う異変を感じて興奮して、
反射的に鳴き声を発することがあります。
これは子猫が母猫とはぐれたときなどに、位置や危険を知らせるために出す鳴き声とも、
つながりがあるようです。
特徴的な鳴き方として、「クラッキング」と呼ばれるものがあります。
窓の外に飛んでいる鳥を見かけたときなどに聞かれる
「クククッ」、「カカカッ」、「ケケケッ」という鳴き声です。
思わず出る独り言の鳴き声
窓の外を見ている時やリラックスして気持ちがいい時、
気に入らないことがあって不機嫌な時など、思わず出てしまう鳴き声がこれです。
対象があるわけではなく、ぼそっっとつぶやくような、まさに独り言の鳴き声です。
猫がいつもと同じ表情で「ニャー」と鳴いているしぐさをしているのに、
声だけが出ていないことがあります。
この行動は通称サイレントニャーといわれています。
注意すべき鳴き声
排泄中に悲鳴のような鳴き声を上げる際は、泌尿器系に病気がある可能性があるので、
病院に行くことも考えた方が良いかもしれません。
若い猫が深夜にウロウロと歩きながら、「アオーン」と鳴く際は、
遊び足りなくて不満が溜まっている状態。
高齢の場合は、認知症の可能性も考えられます。
同居猫が亡くなった後に「ウミャー、ウミャー」と鳴く際は、生活の変化に不安を感じ、
飼い主さんに助けてほしいというサインとされています。
ご飯を食べるときに「ナウン、ナウン」と鳴く際は、消化不良などが原因と考えられます。
これらの鳴き声が止まない場合は、専門家や医療機関に相談してみることも検討しましょう。