2024/01/26 15:29
日本原産の犬種の中で人気NO.1といえば「柴犬」だといえるでしょう。
日本犬の中で唯一の小型犬で、オスは体高38 - 41 cm、メスは35 - 38 cmの犬種。
基本的には小型犬に分類されていますが、最近では中型犬に分類されています。
日本の天然記念物に指定された7つの日本犬種(現存は6犬種)の1つとなっており、日本における飼育頭数は最も多いとされています。
くるっと巻いた尻尾と三角にピンと立った耳が特徴的で、顔つきはキツネ顔とタヌキ顔の2種類にわかれます。
近年よくみかける小柄な「豆柴」は小柄な柴犬同士を交配させてできた特殊な柴犬です。
日本の天然記念物に指定された7つの日本犬種(現存は6犬種)の1つとなっており、日本における飼育頭数は最も多いとされています。
くるっと巻いた尻尾と三角にピンと立った耳が特徴的で、顔つきはキツネ顔とタヌキ顔の2種類にわかれます。
近年よくみかける小柄な「豆柴」は小柄な柴犬同士を交配させてできた特殊な柴犬です。
古くから猟犬や番犬として活躍していた柴犬は、勇敢で警戒心が強く、我慢強い性格をしていますが、自立心が強くベタベタされるのを嫌うため、時には頑固に感じられる場合もあります。
見知らぬ人に対しては警戒して吠えることもありますが、飼い主には忠実で、「忠犬」の代名詞になっていますが、苦手なことはかたくなに拒みます。
子犬の頃から見知らぬ人や他の犬と触れ合わせ、きちんとしつけをすれば他の人や犬ともうまくコミュニケーションを取れる犬種です。
猟犬気質があるため、体を動かしたり、オモチャで遊ぶことが大好き。
お手入れや散歩が楽な面からも初心者でも飼いやすい犬種となっています。
柴の被毛の色は、赤、黒褐色、胡麻、黒胡麻、赤胡麻が認められており、これらの毛色はすべて「裏白」(顔の下側~胸~お腹が白い)でなければなりません。頭数は少ないですが、白やまれに虎毛が生まれることもあるようです。
被毛の質は、硬くて直毛の上毛と柔らかい下毛のダブルコート 。
換毛期にはたくさんの毛が抜けます。
柴犬は日本犬保存会に「柴犬」として1種類で登録されていますが、正確には地域ごとに特徴が違う5種類の「地柴」がいます。
〇信州柴〇
信州柴犬は、現存している柴犬のルーツで、
日本で飼育されている柴犬の99%が信州系だそうです。
丸っこい顔立ちに小さい三角耳、丸すぎず細すぎない三角目、下あごが厚く丸まった口元が印象的な愛らしい外見をしています。身体は筋肉質でがっしりしており、飼い主に友好的で従順な性格の持ち主です。
〇美濃柴〇
狩猟犬としての特性を最も強く受け継いだ美濃柴は現在約170頭しかいない希少な犬種で、昭和11年に天然記念物に指定されています。『岐阜犬』『飛騨柴』とも呼ばれます。
顔は全体的に丸っこいたぬき顔で、鮮やかな緋赤の被毛が最大の特徴です。一般的な柴犬に見られる顔や胸の白い毛が見当たらない見た目のため「柴犬っぽく」はない柴犬です。警戒心が少なく人懐っこい性格で、飼い主にとても従順です。
〇山陰柴〇
山陰柴犬は冬毛が抜ける5〜6月ごろ、まるで羊のような顔立ちになります。
かつてアナグマ猟で活躍した因幡犬がベースとなっている犬で小さめの頭部とスリムで引き締まった筋肉質の身体が特徴です。
毛色はやや淡い色で、背中と平行に沿った「差し尾」や上向きの「太刀尾」を持つ個体が多い傾向にあります。猟師である主人の心を読むこと、野山を駆けめぐり、獲物の狭い巣穴に潜り込んで狩りをすること。その姿と気質が、いまも受け継がれています。
性格は温厚で無駄吠えも少なく、病気もしにくいので柴犬の中でも比較的飼いやすいでしょう。
〇縄文柴〇
縄文柴は、すでに絶滅してしまった縄文時代の日本犬を再現しようと古代の特徴を色濃く残す柴犬を交配してつくられた柴犬で、現存数は少なく300頭ほど。世界的にも珍しい原種的な形態を引き継ぐ、貴重な日本の在来種です。
顔はキツネ顔で、額の段差が浅く身体は筋肉質でがっちり。長い脚とくるりと巻いたしっぽ、それに大きな歯を持っているのが特徴です。スマートな体型からイメージする通り高い運動能力を誇ります。現代の柴犬を先鋭化したような性格で、強い警戒心と忠誠心を持っています。
〇川上犬〇
ニホンオオカミの血を色濃く受け継ぐ川上犬は、信州柴犬の仲間で現在は全国に約300頭しかおらず、長野県の天然記念物に指定されています。
オオカミのような凛々しい顔つきで、尾は太くて長く、巻き尾または差し尾があります。胸や肩が力強く頑丈です。四肢は細めですががとても強く、特に後ろ足が発達しています。通常の柴犬よりも身体が一回り大きいのが特徴です。
険しい山の斜面やゴツゴツした岩場を走り回っていたためとても速く走り、雄犬は2mもジャンプできると言われています。好奇心旺盛で警戒心が強く、飼い主以外の人にはなかなか懐きません。
柴犬は頑固な気質なため、しつけの際には忍耐強く教えていく必要があります。
早い段階で柴犬より立場が上ということを明確にしておかないと、飼い主のいうことを聞かず警戒心の強い性格も相まって他人や他の犬ともトラブルを引き起こしかねない性格でもありますが、頭がよいので、愛情を持ってしつければ、飲み込みが早いです。
また、警戒心が強い柴犬は基本的に飼い主以外には懐きにくいですが、子犬の頃からしっかり社会化トレーニングを行うことで、他の人や犬に対して友好的な関係を築くこともできるでしょう。
過度な接触は苦手な犬が多いので、適度な距離を保つことを心がけましょう。犬が1匹でゆっくり休めるハウスを用意し、犬がそこに入っている間はそっとしておきましょう。
アンダーコートとオーバーコートの2種類の被毛をもつダブルコートの柴犬は、抜け毛がかなり多く、頻繁にブラッシングをしないと皮膚病になってしまうほど。
春と秋に訪れる換毛期には大量に毛が抜けるので、毎日丁寧にブラッシングをして抜け毛を取り除き、スムーズな換毛を促しましょう。換毛期以外は、週に1回程度ブラッシングを。ブラッシングは飼い主との信頼構築にも最適です。
柴犬は皮膚疾患にかかりやすい⽝種であることから、皮膚を健やかに保つ成分を強化したフードを選ぶのも⼀案です。また、食物アレルギーには今まで摂取したことのないタンパク質原料(例えばカンガルーやナマズ、イノシシなど)を使用した食餌アレルギー用フードが有効なことも。
柴犬は山岳地帯で猟犬として活躍していた犬種なので、⼩さくてもスタミナがあります。
運動不足はストレスで不機嫌になりかねません。できれば1日2回30分ずつの散歩に連れて行くのが理想的です。
十分に走り回れる広い庭があったとしても、毎日散歩に連れて行きましょう。外の刺激に触れることで、社会性が身に付くからです。
特に子犬は神経質で臆病な性格に育つのを防ぐためにも、散歩で外の世界に慣れさせる必要があります。
柴犬は猟犬だった気質から、視界を動くものを追いかける習性があります。そのため、動くオモチャを与えると、喜んで遊びます。
外飼いの柴犬は庭にいる虫や小動物を追いかけることもあります。
おもちゃ遊びが苦手な柴犬にはルームランナーやアスレチックなどの運動器具を用意してあげるのもおすすめです。
柴犬はほかの犬種に比べ、認知症になりやすいことがわかっています。
予防のためには、脳を活性化させることが大切。
普段からさまざまな運動や遊び、考えさせるゲームやしつけなど、つねに生活に刺激を取り入れ、脳を活性化させる工夫をしましょう。
いろいろな場所に連れて行くのもよいでしょう。
また、認知症予防効果が見込める成分を強化したフードを選ぶのもよいでしょう。