2024/03/22 11:25
春になり、くしゃみや目の痒みでお困りの方も多いのではないでしょうか。
実は花粉症は人間だけではなく、犬や猫にも発症します。
正確には花粉によるアレルギー症状と言われており、
くしゃみや皮膚の炎症などを引き起こします。
しかし、犬や猫の花粉症は、
人間のように皆が発症するアレルギーというわけではありません。
/ 犬や猫の場合は皮膚炎の症状がメイン /
人間と違い、犬や猫の花粉症での主な症状は、
実は鼻炎症状よりも、皮膚のかゆみや発疹などが一般的です。
特に犬の場合は鼻炎の症状よりも皮膚炎の症状が多く、
猫の方が人の花粉症に近いように感じるかもしれません。
そのため、診断名は花粉症ではなく、アトピー性皮膚炎・外耳炎とか、
アレルギー性鼻炎・気管支炎、猫ぜんそくなどになることがほとんどです。
/ 花粉症の症状 /
花粉症は、花粉をアレルゲンとしたアレルギー性の病気です。
つまり、アレルゲンとなる花粉が空中に飛散している時期にしか発症しません。
犬や猫が花粉症かどうかを疑うポイントは、花粉症らしき症状が現れる時期です。
毎年このくらいの時期になると症状が現れ、その時期を過ぎると症状がおさまるという傾向がある場合は、花粉症を疑いましょう。
同じアレルギーでも、別のものがアレルゲンの場合は季節性がみられませんので、そこを意識して観察すると良いでしょう。
/ 花粉症対策 /
食物アレルギーをお持ちの方はご存知かもしれませんが、
異なるアレルゲンでも同じ形をした部位に抗体が結合してしまう「交差反応」というのを引き起こしてしまう可能性があるといわれています。花粉症のある犬に下記のような果物や野菜を与える際には、注意した方が良いでしょう。
/ 花粉症になりやすい犬種 /
ウエストハイランド・ホワイトテリア、柴犬、シー・ズー、ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、
パグ、ゴールデン・レトリーバー、などが比較的犬の花粉症になりやすい犬種のようです。
これらの犬種を飼っている飼い主さんは、特に注意したほうがよいのかもしれません。
/ 花粉症にかかりやすい猫の特徴 /
食物アレルギーがある猫は、ほかのアレルギーも併発していることがあり、
花粉症にかかりやすい傾向にあります。
年齢が上がるにつれてこの傾向は強まるため、
1才以上で免疫が落ちている猫は特に注意が必要でしょう。
また、長毛の猫は短毛の猫に比べて花粉が毛につきやすいため、
花粉症になるリスクが高いともいえるようです。
花粉症は、犬や猫にとってもつらい症状が出てくるものです。
しかし飼い主さんの工夫によって、快適に過ごすためのサポートをすることはできます。
ほんの些細なことばかりですので、今日から始めてみてくださいね。