2025/09/25 17:56
秋が深まる9月は、気温の変化だけでなく、飼い主と犬の生活リズムにも変化が訪れる時期です。
1) 長生きする犬種
敬老の日は、長年私たちの暮らしを支えてくれた犬たちへの感謝を伝える日でもあります。
寒冷地出身の犬種は、過酷な自然環境で培われた耐寒性や体力が魅力ですが、現代の家庭で長く健康に過ごすには、認知機能の低下・関節の痛み・皮膚トラブルに対する早期ケアが欠かせません。
長生きする犬種の例としては、ゴールデン・レトリバーの一部、アイリッシュ・セター、プードル系、コーギー系などが挙げられます。
高齢犬のケアの基本は「歯科ケア、関節ケア、皮膚ケア、聴覚・視覚の衰えへの対応、適切な栄養」です。
ケア用品もかなり充実(高齢犬用フード、関節サポートサプリ、低荷重の運動器具、衝撃を吸収するベッド)しています。
定期健診を行い、病気などの早期発見が介護の質を大きく左右します。
2) 9月の犬の健康ケア
秋は「外遊びを再開できる絶好の季節」です。ただし、年齢や体格に応じた運動量調整と、被毛ケアの強化が求められます。
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- 秋の気候適性
- 日中は比較的温暖、夜は涼しくなり、運動量を増やすには最適な季節です。しかし、朝晩の温度差が大きい地域では体温調節が課題になり得ます。
- 運動量・被毛・寒さ耐性のバランス
- 秋は被毛の季節的ケアが重要。毛が長い品種は換毛期のシャンプー頻度やブラッシング、被毛の密度を保つケアがポイント。
- 寒さに耐性がある犬種は外遊びを活発化できますが、関節疾患リスクのある高齢犬には負荷を抑える配慮が必要です。
- 季節適性チェックリスト
- 運動量の適正化:年齢・体格・健康状態に応じて、1日あたりの歩数・回数を現実的な目標に設定。
- 被毛ケアの計画:換毛期を見据えたブラッシング頻度、サロンケアやブラシの使い分け。
- 寒さ対策:夜間の室温管理・散歩時の服装(防寒着・反射材の装着)を検討。
- 栄養面:季節の変化に対応した適切な栄養バランスと水分管理。
- 秋に増えるトラブル
- 皮膚トラブル・アレルギー:花粉・ダニ・カビ・環境の変化による皮膚刺激が増える時期です。
- 抜け毛対策:夏のダメージから秋へ移行する過程で被毛のフェーズが変わり、ブラシングが重要になります。
- ノミ・ダニ予防の季節的ポイント:涼しくなると屋内外を問わず見られるため、予防を継続することが不可欠。
- 健康チェックの基本
- 耳・歯・爪・被毛のケア頻度とポイントを季節で整理します。
- のケアチェックリスト
- 耳:分泌物・におい・かゆがりの有無を週1回チェック
- 歯:歯磨き習慣の導入・歯石の蓄積を月1回程度チェック
- 爪:伸び具合を月2回程度のカット頻度
- 被毛:換毛期のブラッシング、長毛種は特に丁寧なケア
愛犬の健やかな秋を願って。今回のチェックリストを日常に取り入れ、飼い主さん自身も無理なく続けられるケアを見つけてください。