2026/01/17 18:24

新年あけましておめでとうございます! お正月、神社へ初詣に行くと必ずといっていいほど目にする「狛犬(こまいぬ)」。実はこれ、ただの飾りではなく、私たちと犬の深い歴史と「縁起」が詰まった存在なんです。
1.なぜ正月の縁起モノは「狛犬」なのか?
初詣のシンボルである狛犬。なぜお正月に欠かせない守護神となったのでしょうか。

ルーツはライオン、でも日本で「犬」になりました。
狛犬の起源は古代メソポタミアのライオン(獅子)だと言われています。それが中国を経て日本に伝わる際、当時の日本人にはライオンが馴染みのない動物だったため、身近な「犬」と混同・融合し、独自の「狛犬」へと進化しました。
「阿(あ)・吽(うん)」の呼吸: 向かって右側が口を開けた「阿形(あぎょう)」、左側が口を閉じた「吽形(うんぎょう)」。宇宙の始まりと終わりを意味し、邪気を一切通さない最強の結界を張っています。
安産と子宝の象徴: 犬は多産でありながらお産が軽い(安産)ことから、お正月に「新しい一年の家族の繁栄」を願う縁起モノとして尊ばれてきました。
2・冬の仕草「アンモナイト」と体温保持の科学
寒い朝、犬がくるりと丸まって寝ている姿。通称「アンモナイト(ワンモナイト)」には、生存のための高度な理屈があります。

表面積を最小限にする知恵
犬が丸くなるのは、体の中で最も熱が逃げやすく、かつ攻撃されると脆い「お腹(内臓)」を守るためです。丸くなることで外気に触れる表面積を最小限にし、自分の吐息で冷えた鼻先を温めると同時に、被毛の間に暖かい空気の層(デッドエア)を作り出しています。
3.犬とこたつの「戦略的」な距離感
「犬は喜び庭駆け回り」というのはもはや昔の話。現代の犬はこたつを使いこなすプロです。
本能が求める「最高のシェルター」
野生時代の犬は、岩穴や木の根元の穴など、「狭くて、暗くて、暖かい場所」を寝床にしていました。こたつの中はこの条件を120%満たすため、彼らにとってはリビングの真ん中に現れた「最高級のマイホーム」なのです。
驚きの「部位別」温度管理
犬はこたつの中で、常に「ラジエーター」を切り替えています。
鼻と足裏(肉球)
犬に汗腺はほとんどありませんが、この部位は熱を感知し、放出するセンサーです。体温が上がりすぎると、鼻先や後ろ足だけを布団の外に出し、冷たい外気で血液を冷やして全身に戻すことで、内部温度を一定に保っています。
犬に汗腺はほとんどありませんが、この部位は熱を感知し、放出するセンサーです。体温が上がりすぎると、鼻先や後ろ足だけを布団の外に出し、冷たい外気で血液を冷やして全身に戻すことで、内部温度を一定に保っています。

こたつ酔いに注意: 犬は人間に比べて体温調節機能が低いため、長時間入りっぱなしだと「低温火傷」や「脱水症状」になりやすいです。設定を「弱」にする、あるいは布団を少しめくって「換気口」を作ってあげるのが、賢い飼い主のたしなみです。
頭だけ出す: 体は温めつつ、のぼせないように涼しい空気を吸っている。
出たり入ったり: 体温が上がると床の冷たい場所でクールダウンし、また戻る「サウナスタイル」。 ※低温火傷や脱水症状には注意してあげてくださいね!
4.冬に食欲が増える犬 vs 減る犬
季節によって食欲が変わるのは、生物としての適応反応です。

冷地や屋外で過ごす犬、あるいは活発な犬は、「シバリング(身震い)」などで筋肉を動かし、体温を上げようとします。このとき大量のカロリーを消費するため、本能的に「燃料(エサ)」を欲し、脂肪の層を厚くしようとします。
「減る派」は省エネモードへの移行
逆に、室内でぬくぬくと過ごす犬は、運動量がガクンと落ちます。さらに、寒暖差が少ない環境では自律神経が「今はエネルギーを貯める必要がない」と判断し、基礎代謝が低下して食欲が落ちることがあります。
5.冬は「鼻」が効かない?嗅覚と湿度の関係
犬の嗅覚は冬に低下するという説がありますが、これには科学的根拠があります。
犬の優れた嗅覚を支えているのは、鼻の粘膜にある「湿り気」です。匂いの粒子はこの水分に溶け込むことで、受容体にキャッチされます。
しかし、冬の乾燥した空気やエアコンによって鼻が乾くと、匂いの粒子を捕まえられなくなり、感度が鈍くなってしまうのです。冬のお散歩で「クンクン」がしつこくなるのは、情報の解像度が落ちている分、何度も嗅いで確認しようとしているのかもしれません。

6.「冬眠」に似た休眠?誤解と真実
冬に寝てばかりの愛犬を見て「冬眠しているみたい」と思うのは、あながち間違いではありません。
犬は冬眠しないが「節電モード」にはなる
クマのような真の冬眠はしませんが、犬も「冬季休眠に近い状態」になることがあります。 日照時間が短くなると、脳内で睡眠を促す「メラトニン」が増加します。これは、獲物が少なく過酷な冬を乗り切るため、無駄な動きを止めてエネルギー消費を抑えようとする野生の生存戦略の名残なのです。
ぐったりして元気がないのと「節電モード」を見分けるには、大好きなオヤツを出した時の「目の輝き」を見てください。反応がしっかりあれば、それは健康的な冬の休息です。